活動の歴史Conservation of Biodiversity | Morioka Seiko Instruments Inc.

盛岡セイコー工業はセイコーグループのウオッチ製造工場として岩手県雫石町に1970年に設立されました。
山々に囲まれ、水と緑と出湯の里である「雫石」。この恵まれた自然環境の中で自然と共存しながら事業活動を行っています。

2022Aug

2022年8月10日 わくわくトープ開設

敷地内に水辺ビオトープ、「わくわくトープ」を開設しました。これまでの敷地内にはなかった水辺の生態系の創出により、さらなる生物多様性の向上が期待されます。また、「わくわくトープ」は自然の力を利用した水の浄化機構を持ち、工場の雨水などを水源に水資源循環を行いながら、水質を維持することができます。将来的は地域希少種のタナゴや、きれいな水辺の代名詞といえるホタルの定着を目標にしています。早くも水辺を待ちわびた、オタマジャクシやドジョウなどが元気に泳ぎまわっています。

コンテナ人工湿地(水処理施設)
コンテナ人工湿地(水処理施設)
「わくわくトープ」全体
「わくわくトープ」全体
大きな池の周囲には湿地植物が植栽されています
大きな池の周囲には湿地植物が植栽されています
早くもオタマジャクシとドジョウ発見!
早くもオタマジャクシとドジョウ発見!

※ ビオトープ:「ビオ(生物・生きる)」と「トープ(空間・場所)」を合わせた言葉で、生物の生息環境を自然に近い状態で人工的に復元した空間のこと。

2022Feb

2022年2月1日 自然観察会を開催し、わくわくの森に棲む動物たちを調査しました。

10年目にして初めての冬季開催。雪深い森の中でアニマルトラッキング※1を教えていただき、雪国ならではの調査を体験しました。
また、2年前から動物たちの様子を撮影し続けているトロフィーカム(センサー自動撮影カメラ)で、リスやタヌキ、ウサギ、カモシカなど多くの野生動物がわくわくの森に訪れていることを確認しました。
生物多様性保全の活動を継続するうちに、動物たちを見かける頻度が確実に増えてきています。これは活動で動物たちの生息環境が改善されており、動物たちが私たちを敵と思っていないからであると考えられるとの解説をいただき、私たちと森の動物たちとの間に共有関係が構築されつつあることを嬉しく思いました。

鳥の餌台で撮影されたニホンリス
鳥の餌台で撮影されたニホンリス
雪上に残された足跡から動物を同定
雪上に残された足跡から動物を同定※2
冬のインセクトホテルを観察
冬のインセクトホテルを観察
冬越しする、シダクロスズメバチ
冬越しする、シダクロスズメバチ

※1 アニマルトラッキング:動物の足跡から生態を探る手法のこと。
※2 同定:生物の分類上の所属や種名を決定すること。ここでは、動物などの名前を特定すること。

2021Nov

2021年11月8日 岩手県、雫石町と「企業の森づくり活動」協定締結

岩手県が進めている森林整備活動「企業の森づくり活動」に同意し、この活動に三者が連携して取り組むことを目的とした協定を締結しました。
今後、雫石町内の七ツ森を活動フィールドとして、地域の生物多様性保全に取り組みます。
2022年2月3日には間伐※1作業、3月24日には枝打ち※2作業を実施しました。

間伐後の森の様子
間伐後の森の様子
枝打ち作業の様子
枝打ち作業の様子

※1 間伐(かんばつ):山林の手入れ法の一種。山林が茂りすぎるのを防ぐため、木を切ってまばらにすること。
※2 枝打ち(えだうち):木の余分な枝や枯れた枝を、ナタや斧、ノコギリなどを使用して一本一本切って落とす作業のこと。

2021Nov

2021年11月6日 セイコーわくわく環境教室を開催

インセクトホテル作りや自然と触れ合うアクティビティを通して生物多様性保全の大切さを学ぶ、「セイコーわくわく環境教室」を初開催しました。
まず、社員が先生になり、SDGsや生物多様性の重要性を説明しました。続いて遊んだのは、森の中で指定された形や感触の物を探すフィールドビンゴゲーム。 そして最後に、インセクトホテル作りを行いました。ホテルに来て欲しい昆虫を想像しながら思い思いの部屋を作り、インセクトホテルを完成させました。 昆虫や動物などが好む部屋を想像することは、生き物の生息に最適な環境を考えることであり、それは生物多様性保全の基本的な考え方です。「セイコーわくわく環境教室」が、子供たちにとっての環境に興味を持つきっかけになることを期待し、継続開催していきたいと思います。

フィールドビンゴ
フィールドビンゴ
インセクトホテル製作
インセクトホテル製作

2020Oct

2020年10月12日 リモート自然観察会に挑戦。野鳥観察を学び、巣箱も製作しました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、前例の少ないリモートでの自然観察会に挑戦しました。
野鳥は外見や鳴き声だけでなく、飛び方にもそれぞれ特徴をもち、さらに観察した時期や場所などの情報も合わせると簡単に鳥の名前が分かる(同定できる)ことを学びました。
続いて、巣箱の製作を行いました。巣箱を作るときは、入って欲しい野鳥の生態や大きさなどを考えて、その形状を選ぶ必要があります。それまで森に設置されていた巣箱は、一般的によく見られるもので、シジュウカラ用の巣箱でした。今回は今まで見たことがない大きさのフクロウ用や、入口が広いキビタキ用の巣箱などを製作しました。

フクロウ用巣箱の製作
フクロウ用巣箱の製作
その後の取り付け作業の様子
その後の取り付け作業の様子

2019Oct

2019年10月 第39回 緑の都市賞で「都市緑化機構会長賞」を受賞しました。

公益財団法人 都市緑化機構主催の「第39回 緑の都市賞」において、「都市緑化機構会長賞」を受賞しました。外部の専門家のご指導をいただきながら生物多様性に配慮し緑地の質を高める改善や適正な維持管理を行ってきた結果、里山のような緑地への変化と生物多様性の向上が見れること、緑地は、社員とその家族また地域とのコミュニケーションの場にもなっていること、などが評価され今回の受賞に至りました。これまでの生物多様保全活動が実を結んだ結果であり、たいへん名誉なことです。
11月25日は明治記念館(東京都港区)において、眞子内親王殿下ご臨席のもと開催された表彰式に出席し、表彰状が授与されました。
https://www.sii.co.jp/eco/pickup/urbangreen.html

≪緑の都市賞≫
緑の都市賞は、明日の緑豊かな都市づくり・まちづくりを目指し、緑の保全・創出活動に卓越した成果を上げている市民活動団体及び企業等、並びに公共団体を顕彰し、これにより広く都市の緑化推進、緑の保全による快適で地球にやさしい生活環境を創出することを目的とし、1981年に創設された。

≪公益財団法人 都市緑化機構からの発表内容≫
https://urbangreen.or.jp/info-grant/3hyosho/3toshisho/191017_press_toshinomidori3hyosho

2019May

2019年5月29日 SDGsと生物多様性との関連を考えてみました。

国際社会共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)。今回は、このSDGsをテーマに自然観察会を開催しました。当日はSDGsの17のゴールには生物多様性保全活動に関連するものが多くあり、私たちの活動の中にもSDGs達成に貢献できる活動が多くあることを事例をまじえて教えていただきました。
また、SDGsの達成には生物多様性(自然資本)が基盤となることを背景に、緑地(特に樹林地)の価値を定量的に評価するツールを利用した評価結果も紹介いただきました。

野外での自然観察会ではゲーム形式を取り入れ、春の植物を観察しました。ふかふかの落ち葉の絨毯を踏みしめながらの観察はとても気持ちよく、たくさんの植物が確認できました。そして、下刈りを工夫したことで自然の遊歩道をできていたことは、専門家からおほめいただきました。

今回は初めて行政からもご参加いただき、地域とのコミュニケーションも深まりました。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
下刈りを工夫して自然の遊歩道ができました。
下刈りを工夫して自然の遊歩道ができました。
落ち葉の絨毯からヤマジノホトトギスが!
ふかふかの落ち葉の絨毯からヤマジノホトトギスが!
インセクトホテルを囲んで指導を受けてます。
インセクトホテルを囲んで指導を受けてます。
ササバギンラン、見守ってます。
ササバギンラン、見守ってます。

2019May

2019年5月18日 グリーンウェイブ2019に参加しました。

2019年5月、「グリーンウェイブ※12019」に社員とその家族含めて97名が参加しました。当日は天候に恵まれ、緑地の枝拾いやツタ切り、庭木剪定、落葉かき※2といった定番の緑地整備活動に加え、子供たちを中心にしたインセクトホテル※3作り、花壇作りや花植えなどの創作活動、さらに、緑と触れ合いながら緑地に生息する生き物たちや見どころを紹介する「緑地ツアー」も実施しました。これらの活動に加え、地域の環境保全活動の一環で地域周辺の沿道のクリーンアップ活動にも参加しました。
最後は社員の家族も一緒に、「国連生物多様性の10年日本委員会」が推進する「MY行動宣言※4」に宣言し、生物多様性や緑地の大切さを実感した1日となりました。

落ち葉かきをしています。
落ち葉かきをしています。
インセクトホテル制作中。緑地にある自然素材を利用しています。
インセクトホテル制作中。緑地にある自然素材を利用しています。
盛岡セイコー工業の緑地の見どころを解説しています。
盛岡セイコー工業の緑地の見どころを解説しています。
MY行動宣言:生物多様性を守る5つの行動を宣言しています。
MY行動宣言:生物多様性を守る5つの行動を宣言しています。

※1 グリーンウェイブ https://greenwave.undb.jp/
国連が定める「国際生物多様性の日(5/22)」に植樹や森林・樹木の手入れ等を行う、地球規模の活動。日本国内での活動は、環境省や農林水産省などが主唱し、3月1日~6月15日を実施期間としている。
※2 落葉かき:落葉が積もり過ぎて、緑地内の植物の発芽を妨げている場所の落葉をかいて集める林床整備作業。
※3 インセクトホテル:別名「虫ホテル」と呼ばれる。草木など主に自然の素材を利用して作られ、多種多様な虫を呼び集める、虫のためのホテル。
※4 MY行動宣言 https://undb.jp/action/
「国連生物多様性の10年日本委員会」が推進する、生物多様性を守るための5つの行動宣言。一人ひとりが生物多様性との関わりを日常の暮らしの中でとらえ、実感し、身近なところから行動することを目指す。

2018Aug

2018年8月 緑地に生息する動物の調査をしました。

初めての夏季開催。今回の自然観察会では夏の昆虫類を中心に、土壌動物やその他哺乳類等を含めた生物調査を実施しました。7月の事前調査では野外生物調査用のカメラ(自動撮影)や土壌生物調査用にピットフォールトラップなどを設置し、8月の自然観察会では、土壌動物の役割や採取した土壌動物からみる緑地の自然度判定などを解説していただきました。
また、カメラに収まっていた動物類も確認し、緑地では散策しながら実際に昆虫類の観察を楽しみました。
自然観察会当日はとても暑い日でしたが、緑地の樹林地区はとても涼しく感じられ、森の持つ力を実感しました。

※ピットフォールトラップ方法
林床に落とし穴状のトラップを設置し、そこに落ちた動物を採取する方法

盛岡の森にハートが!
盛岡の森にハートが!(エサキモンキツノカメムシ)
たくさんのセミの抜け殻がありました。
たくさんのセミの抜け殻がありました。

2018Jun

2018年6月 グリーンウェイブ2018に参加しました。

2018年6月、「グリーンウェイブ2018」に参加して緑地の整備を行いました。昨年度より少し活動をステップアップし、コナラのポット苗作り、樹木に巻きついたツル植物の除去、そして例年同様に落下した木の枝の集積作業を行いました。昨年のグリーンウェイブで作ったコナラの育成エリアには、多くの実生(種から発芽した植物)が見られます。より早く大きく育つことを願い、今回はこの実生をポット苗にして日当たりの良い場所に移動しました。

※グリーンウェイブ https://greenwave.undb.jp/
国連が定める「国際生物多様性の日(5/22)」に植樹や森林・樹木の手入れ等を行う、地球規模の活動。日本国内での活動は、環境省や農林水産省などが主唱し、3月1日~6月15日を実施期間としている。

2018Jan

2018年1月 ABINC認証を更新しました。

2015年2月に取得したABINC認証を更新しました
2015年2月に取得したABINC認証を更新しました。

2017Oct

2017年10月 毎木調査を行いました。

この緑地を持続的に維持していくには、どうやって管理していけばいいのだろうか?その方向性を明確にするため、9月に専門家のご指導のもと、樹木一本一本にナンバリングしながら胸高直径と高さを測定する毎木調査を行いました。測定結果に樹種や樹木の健全度なども加えた「樹木台帳」を作成し、各々の樹木の生育状況が把握できました。
10月の自然観察会では、毎木調査をもとに、枯損木(枯れた木)などは伐採すること、後継樹を育てていくこと、などを実際の樹木をみながらたくさんのアドバイスをいただきました。
また、自然観察会ではプチ企画として「3つの秋を探そう!」と題し、キノコ、木の実、紅葉を探しました。そして、希少種であるエビネを発見しました!エビネは岩手県のレッドリストでランクB(絶滅の危機が増大している種)に指定されています。

キノコもたくさんの種類が生息しています。
キノコもたくさんの種類が生息しています。
エビネを発見!
エビネを発見!

2017Jun

2017年6月 グリーンウェイブ2017に参加しました。

2017年6月、「グリーンウェイブ2017」に参加して緑地の整備を行いました。当日は2グループに分かれ、風雪などにより落下した木の枝や落ち葉を集積して小さな生きものたちの棲みかを作ることや、緑地内に自生するコナラの苗木の育成区域を作る作業を行いました。 当初の活動が雨天のため延期となり、小規模な活動になってしまいましたが、「グリーンウェイブ」に少し寄与できました。

※グリーンウェイブ https://greenwave.undb.jp/
国連が定める「国際生物多様性の日(5/22)」に植樹や森林・樹木の手入れ等を行う、地球規模の活動。日本国内での活動は、環境省や農林水産省などが主唱し、3月1日~6月15日を実施期間としている。

2016Oct

2016年10月 ABINCが創設した表彰「ABINC賞」において特別賞を受賞しました。

2016年10月、(一社)いきもの共生事業推進協議会(ABINC)が創設した表彰制度「ABINC賞」において特別賞を受賞しました。 これは、ABINC認証を取得した事業所の中から、特にABINCの普及啓発や生物多様性の主流化への貢献度が高い施設を対象として表彰するものです。社員の家族を含め社員自らの手で緑地の整備を行っていることや、地域の方々への生物多様性保全の取り組みの紹介など、コミュニケーションに優れている点が高く評価されました。
https://www.sii.co.jp/eco/pickup/abinc.html

2016May

2016年5月 春の植物を探しに自然観察会を開催しました。

初めての春季の開催、そして初めて緑地の植生調査を行いました。キクザキイチゲやタチツボスミレなど明るい林床を好む植物が確認でき、専門家からは「これらの植物は緑地が適正に管理されていることの指標となるので、今後も観察するといいですね。」とアドバイスをいただきました。これらの植物の観察がしやすくなるように、生息地をロープで明示し、緑地の見える化に取り組むきっかけとなりました。
また、キクザキイチゲは「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とよばれ、早春の短い間しか花が咲かないことなど、指標となる植物について解説していただきました。自然観察会開催時は、すでに花は咲き終わってしまっていましたが、翌年には咲いている花を確認できました。

タチツボスミレ。注目種にはマーキングしました。
タチツボスミレ。注目種にはマーキングしました。
キクザキイチゲの群生。自然観察会のとき花は終わってました。
キクザキイチゲの群生。自然観察会のとき花は終わってました。
翌年、開花したところを確認できました。
翌年、開花したところを確認できました。

2015Oct

2015年10月 ネイチャーゲームを取り入れながら自然観察会を開催しました。

これまでの緑地の評価や、いきもの調査から、テーマを設定した「自然観察会」にシフトしました。専門家を招聘し「環境教育と生物多様性」というテーマで講義をしていただき、環境教育の重要性を再確認しました。自然観察会では、ドングリと動物との関係、樹の穴とキツツキ類との関係など、緑地に生息するいきものと、その習性や生態について学びました。
また、ネイチャーゲームの要素を取り入れた「自然の色さがし」ではリーダーから提示された色を参加者全員が楽しみながら探しました。

キツツキがあけた穴
キツツキがあけた穴
課題の色を探しています
課題の色を探しています

2015Feb

2015年2月 ABINC認証を取得しました。

ABINC

(一社)いきもの共生事業推進協議会(略称ABINC)が運営する「いきもの共生事業所®認証(通称:ABINC認証)制度」で、工場版の認証としては第一号となる認証を取得しました! このABINC認証制度は、JBIBが開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」を評価基準とし、生物多様性に配慮した緑地づくりに取り組む施設をABINCが第三者的に評価・認証する制度です。
https://www.sii.co.jp/jp/news/release/2015/02/26/11617/

2014

2014年の主な活動 外来植物の調査をしました。

2014年6月の春の環境活動では社員とその家族で緑地内に生物多様性保全エリアを設け、活動紹介の看板を設置しました。「地域とはじめる環境報告会※」でも見学していただき、活動の紹介を通じて地域への生物多様性保全の理解と普及に努めています。

2014年9月、3回目になる「土地利用通信簿®」での緑地の評価や、いきもの調査を実施しました。また、専門家から外来植物とその見分け方の指導を受けて、緑地に外来植物が生息しているかを調査しました。数種の外来種が発見されましたが、法で厳しく規制される特定外来生物は確認されませんでした。これを機会に、春と秋に実施する環境活動では外来植物の駆除を継続的に実施しています。 いきもの調査ではアマガエル、トンボ類、セミ類などたくさんのいきものを確認しました。

※「地域とはじめる環境報告会」
地域住民の方々や行政の方々を招聘し、環境活動の報告や工場や環境施設の見学を行う報告会。2008年より継続的に実施している。

外来種について勉強中
外来種について勉強中
緑地でアマガエルを発見!
緑地でアマガエルを発見!

2013

2013年の主な活動 2回目の通信簿をつけました。

昨年のアドバイスに従って、色々な階層の緑になるように、緑地の下草は刈り過ぎないようにしました。また、枝や落ち葉は集積して、いきものの棲みか作りをしました。そして、2013年6月の春の環境活動では社員とその家族で緑地に設置する巣箱を作りました。

2013年10月、前年に引き続き「土地利用通信簿®」での緑地の評価や、いきもの調査を実施しました。通信簿の点数は向上しましたが、「まだ下草は刈り過ぎ。もっと緑の部分を残すといいですね。」とアドバイスをいただきました。

巣箱を設置しました
巣箱を設置しました。
枝や落ち葉を集積して、いきものの棲みか作り
枝や落ち葉を集積して、いきものの棲みか作り。

2012

2012年の主な活動 初めて緑地の通信簿をつけました。

2012年9月、社外の専門家を招聘し、SIIの本社環境部門と一緒に、JBIB発行の「土地利用通信簿®」を用いて、生物多様性の観点から盛岡セイコー工業の緑地を評価しました。専門家からは「緑地の下草は刈り過ぎずに敢えて残すなど、もう少し色々な階層の緑があるといいですね。」とアドバイスをいただきました。
同時に緑地に生息するいきもの調査をして、森のエビフライやリスの食痕を発見しました。

※JBIB : (一社)企業と生物多様性イニシアティブ
 ビジネスによる生物多様性保全において先進的、積極的な取り組みを進める企業の集まり。「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」や「土地利用通信簿®」を開発している。

リスの食痕発見!
リスの食痕発見!
森のエビフライ発見!
森のエビフライ発見!

2011

2011年4月、SIIが、『SIIグループ生物多様性行動指針』を制定しました。

盛岡セイコー工業も事業活動が生態系サービスの恩恵を受け、また、同時に影響を与えていることを認識して、生物多様性の保全に取り組んでいくことを決意しました。
盛岡セイコー工業の緑地の成り立ちを調べると、会社設立以前から存在する森林を有していて自然度が高いこと、そして広域的にみると生物多様性を保全する上で重要な地点であることが確認できました。より生物多様性に配慮した緑地づくりをしながら、里山のような緑地を目指しています。
※盛岡セイコー工業は2020年3月31日まで、セイコーインスツル株式会社(SII)の傘下に属しておりました。