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令和3年度「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞

2021.11.8

 盛岡セイコー工業株式会社(代表取締役社長:林 義明、本社:岩手県岩手郡雫石町)社員である山﨑 英人(やまざき ひでと)が、令和3年度「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞しました。

 「卓越した技能者(現代の名工)」の表彰制度は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を厚生労働大臣が毎年一回表彰する制度です。
 このたびの受賞選定は、プレス金型を手仕上げで超精密精度(ミクロン単位)に作り込む金型仕上げ加工技能、そしてその組み込みの技能、また後進者の育成に貢献したことが評価されました。
 当社社員の受賞は、観音堂 和司(平成21年度)、齋藤 勝雄(平成29年度)、伊藤 勉(平成30年度)に次いで4人目となります。
 盛岡セイコー工業は、熟練技能と先進技術の融合、恵まれた環境や地域文化との調和をはかりながら、世界に愛されるものづくり企業を目指しています。

受賞者

山﨑 英人(やまざき ひでと)
(当社 型技術部 型職場二班 班長)

勤務地

盛岡セイコー工業株式会社(岩手県岩手郡雫石町板橋61-1)

顕微鏡をのぞく 山﨑 英人

主な功績

 盛岡セイコー工業は、セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長:内藤 昭男、本社:東京都中央区)が誇る高級機械式腕時計<グランドセイコー>の製造を行っています。世界最高水準の高級機械式腕時計の製造には、微細部品用の超精密プレス金型が必要とされます。この度受賞した山﨑 英人は、プレス金型のクリアランスをミクロンレベルで調整することで、機械加工では成しえない部品精度の高さと美しさを実現する技能を有しています。構成部品の一つ一つに高精度かつ超精密な加工が要求されるため、部品をつくるための金型の仕上げは、長年の経験・勘が必要であり、より難易度の高い技能となります。また、国内の金型仕上げ若手技能者の育成(技能検定合格者の輩出)、海外関連工場への技術指導を行い、技能者の地位および技能水準の向上に貢献しています。

盛岡セイコー工業株式会社 社屋盛岡セイコー工業株式会社

プレス加工による微細駆動部品 顕微鏡写真プレス加工による微細駆動部品(直径約1mmの歯車)
※部品の横にあるのは米粒です。

山﨑 英人 略歴

1963年 8月 生まれ。58歳。
1988年 盛岡セイコー工業(株)入社。
入社後、部品製造部門のプレス職場で金型修理工を担当。
1996年 金型製造部門に異動し、プレス金型の組立仕上げ工を担当。
2012年 創意工夫功労者賞受賞(文部科学省)。
2012年 岩手県卓越技能者表彰受賞(岩手県)。
2021年 ものづくりマイスター認定(厚生労働省)。

山﨑 英人

受賞の言葉

 「この度は、まことに身にあまる栄誉を賜り、大変光栄であると同時に、一層身が引き締まる思いです。これもひとえに、今までご指導いただきました上司や先輩、職場の仲間などの協力があったからこそだと思っております。心より感謝申し上げます。
今後は、これまで以上、品質向上に努めるべく、技能・技術の向上と後進の育成に励んでいきたいと考えております。」

【この件に関するお問い合わせ先】

盛岡セイコー工業株式会社 総務部 総務課 tel:019-692-3511
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